いまの円安をどう考えるべきでしょうか?

円安

こんにちは!今日も楽しく資産運用していますか??

LifeBuddy講師のたけです。

2022年3月中旬あたりから急激に円安が進行していますね。

対USドルで見ると、3月頭には1ドル115円だったのが、
2022年4月22日現在では128円と、130円に届きそうな勢いです。

対EUR(ユーロ)や対SGD(シンガポールドル)でも、同様に円が弱くなっています。

「この円安ってどういう影響があるんだっけ?」
といいますと、イメージしやすいのは海外旅行ですね。
ハワイに行って100ドルの買い物をしようとして、
1ドル130円(円安)だと、13,000円 →2022年4月現在
1ドル80円(円高)だと、8,000円 →実際に私がハワイへ新婚旅行へ行った当時はこのくらいでした。
と1.5倍以上の大きな違いになるわけです。

つまり普段日本円の経済圏で暮らしている人が、ドルなどの外貨でなにかものを買おうとすると円安の状況では不利になります。

もちろん我々の日々の投資にも影響します。
とりわけ日本に住まわれている方は、米国株式へ投資をするためには円からUSドルを調達するわけですからこの円安は不利に感じますよね。

LifeBuddyの中でも
「今の円安の状況では、投資を少し控えたほうがいいのでしょうか??」
といったご質問を頂戴します。

為替の動向はいろいろなファクター(要素)が絡み合って動くものですので、
単純にこうだからこうとか、将来どうなるとか断定的なことは決して言えませんが、
私なりにいまの円安傾向と投資行動をどう考えているか、今回は書いてみたいと思います。

結論は、いまの投資行動を変えるつもりはありません。

今回の円安の進行を見て、米国株式に対する投資を止めるべきだろうか、、、と不安になった人は多いと思います。

ただ思い出して頂きたいのは、そもそも
「広く分散した米国株式インデックスETFへ長期投資する。」
という投資計画を立てた理由は、なんでしょう??

それは、
この先もアメリカは強い国力を維持するだろうと言う長期的な目線での前提があります。

最近のいろいろな兆候はその前提が崩れていると言えるか?というと、私は崩れてないと考えているので

米国株式投資を続けるべき

というのが私の結論になります。

もちろん、短期的にいまの円安は変化が急激すぎるようにも見えますので、
例えば、日本円で数百万円くらいまとまったお金が銀行口座にあるんだけど、それを一気にドルに換えて米国株投資をするのは、年内くらい様子を見ようかな。。。
という判断はありだと思います。

でも例えば、せっかく日本で始めたつみたてNISAの毎月の投資をいったん止める。。ということは私だったらやらずに毎月の投資を継続するかなといった感じですね。

いまの円安をどう考えるべきか?

では、いま起こっている円安と言う現象を短期と長期の2つの視点で、私なりに理解していることを解説したいと思います。

短期的には、いまの円安は日本とアメリカ(日本以外の国)の金利差によって生じています。

アメリカは今年に入って7%以上のインフレが起こっています。
ウクライナ情勢などで原料価格が上がったこと(コスト増)に加えて、コロナが明けてみんなが消費を増やしだしている(需要増)ためです。
過熱気味の経済に対して少し締め付けを強めるために米国中央銀行にあたるFRBは、今年は複数回にわたって金利を上げる予定でいます。

対して日本は、コスト増による値上げの影響は受けていますが、需要増は起こっていない。経済が上向かずに停滞している。日本銀行は金利を上げられない、いまの金融緩和を止められない。
という状況です。

その結果、日米間の金利差が増えることになります。
金利が高いほうの通貨を持っていたほうがお金が増えますよね。
だからみんな円を売ってドルを買いたがっている、円安が進行するということです。

下のグラフを見ると、日米間の金利差が増えるにしたがって、円安も進行している様子がわかりやすく見えます。

出典: 楽天証券経済研究所(https://media.rakuten-sec.net/articles/-/36971?page=2)

インフレに対する欧米の対応は、以前、下記の記事でも書いておりますのでぜひ読んでみてください。

では、長期的にはどうでしょうか。

長期的なトレンドとして円高に大きく動いていくことはないかなと考えています。

こちらの記事でも書いたように、日本はずっとデフレ(インフレの反対でモノの値段が下がる。)なんです。
「失われた30年」
なんて言われています。
日本がデフレから脱却する構造的な問題を何十年も解決できていないんですね。

一方で、
アメリカはまだ開発の余地がある広い国土と、日本より高い出生率と移民による人口増加、
最近はさらなる資源や住居を宇宙に求める動きも盛んです。

通貨の強さはある程度国力の強さに一致する。
と言われています。

つまり、
長期的に見てもアメリカの国力は今後増えるけれども日本の国力は停滞し、差はますます開く。
→長期的にも円安傾向が続く。

と考えることができます。

海外に資産を持つということ

。。。と暗い話ばかりしていると、

「日本、オワコンじゃん!?いったいどうしたらいいの??」

という声が聞こえてきそうですが、
国全体の動きはどうこうできなくても、私たち個人でできることはあります。

その1つが、

弱い日本円ではなく強い外貨で、日本国外に資産を持っておく。

ということです。

広く分散した米国株式インデックスETFへ投資するということは、
まさにUSドル建てでアメリカに資産を持っておくことになりますよね。

毎月の収入から支出を差し引いて投資に回せるお金をねん出し、
基本的にはほったらかしで引き続き当初の投資計画通りに米国株式全体に投資を進めていく。

米国株式投資を続けるべき

という最初の結論に話が戻ってきましたね。^^

繰り返しになりますが、為替の動向はいろいろなファクター(要素)が絡み合って動くものですので、これがすべてを網羅しているとか、正しいというわけではありませんが、皆さんの理解の一助のなればうれしいです。

たった1度の人生、悔いがないように。。

LifeBuddyは皆さんの資産運用を応援しています!一緒に頑張りましょう!

最後までお読み頂きどうもありがとうございました。

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